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カフェインを過剰に摂取するとどうなってしまうのか?

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コーヒーを飲むことにはストレスの軽減や記憶力アップといった効能が報告されていますが、一方でコーヒーに含まれるカフェインはドラッグと同様に強い依存性を持っていて、継続的な摂取により健康被害が生じやすくことも研究から明らかになっています。新たに、カフェインの大量摂取により呼吸困難とおう吐といった症状を呈し、集中治療室に入ることになった事例が報告されています。

報告されたのは、イギリス・ロンドンにあるクイーンエリザベス病院に運ばれた26歳の女性の事例。女性は小さじ2杯、約20gの粉末カフェインを摂取した3時間後に救急処置室に現れました。約20gの粉末カフェインは、50~60杯のコーヒーを一度に飲む行為に相当します。

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クイーンエリザベス病院の救急救命医であるレベッカ・ヘイスン氏によると、カフェインは一度に1~2g以上摂取するだけでも毒性があり、5g以上のカフェインを摂取したり、血中のカフェイン濃度が80mg/Lを越えると過剰摂取が原因で死亡する危険性があるとのこと。

 

病院に運ばれてきた女性は、カフェインを摂取してから7時間後の採血で血中カフェイン濃度が147.1mg/Lであり、致死レベルをはるかに越えていました。カフェインを摂取した直後はさらに濃度が高かったものとみられています。

女性は運ばれてきた当時、動悸(どうき)・発汗・不安感・呼吸困難といった症状を抱えていました。また医師の診察の結果、異常に心拍が速いことや血圧の低下、過呼吸、おう吐といった症状が確認されました。心電図検査を行ったところ、女性の症状は多形性心室頻拍であり、代謝性アシドーシスおよび呼吸性アルカローシスを併発していることが判明したとのこと。

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女性は輸血と電解質補充療法を受けましたが、症状が改善しなかったため集中治療室へ。鎮静剤の投与や血液透析、人工呼吸機の着用などが行われました。このほか酸塩基の状態を改善するために静脈内炭酸水素塩治療、不整脈を抑えるために硫酸マグネシウム薬投与、腎臓から毒素を取り除くための活性炭投与などが行われました。カフェインの大量摂取により全身の代謝プロセスが広い範囲で異常をきたすため、多くの治療が必要だったとのこと。

治療のかいあり、女性は2日後に抜管され、1週間は集中治療室で経過観察となったものの、その後無事退院しました。

カフェインを濃縮した粉末や錠剤は非常に強力なものであり、アメリカ食品医薬品局(FDA)は一部製品の発売を禁止しています。日本ではタブレット式のカフェインが購入可能ですが、摂取量には十分気をつける必要があります。